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​置場管理ができていない工場は、生産現場に優秀な管理者がおらず、現場の品質管理レベルが低いと考えていいでしょう。

置場管理とは、半製品、備品、工具、冶具などを決められた場所に置いて管理することをいいます。5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)の「整頓」にあたる、工場管理の基本です。

置場管理を行う目的は、

1. 「モノを探すムダ」を減らすこと 2. 異常を見つけやすくすること

です。詳しく説明しますと

1. 「モノを探すムダ」を減らすこと 共有工具や備品の置場が決められておらず、どこにでも置かれていれば、探し回るムダな時間が発生します。置場管理がされていれば、必要なモノが必要なときに、すぐ見つけられます。

2. 異常を見つけやすくすること

置場管理がされているというのは、整理整頓ができているということなので、現場が綺麗に見えます。現場が綺麗に見える状態が保たれていれば、乱れた異常状態(部品が落ちている、半製品が放置されているなど)をすぐに見つけることができます。

置場管理は工場の作業員全員が継続的に行う必要があり、日常的なしつけ指導が必要になります。そのためには優秀な現場管理者の存在が必要になります。

つまり、置場管理ができていない工場は優秀な管理者がいないということなので、現場全体の品質管理レベルも低いと考えられますので、注意しましょう。

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生産管理表がない工場は、納期遅延が多発する可能性があるので注意しましょう。

生産管理表とは、生産予定のスケジュール、予定数量、実績などをタイムリーに記入したものです。一般的には生産現場の目立つ場所にホワイトボードで大きく掲示されています。

生産管理表がしっかり運用されている工場は、各ラインごとに細かく予定が書かれており、さらに1,2時間ごとに実績記入されています。

このような工場は予定に対する実績がほぼタイムリーにわかるので、遅れている場合は人を増やしたり、残業の手配をしたりなど、すぐに対策することが可能になります。

つまり、納期を守るための進捗管理にとても重要なのが、この生産管理表なのです。

この生産管理表がない工場というのは、生産スケジュールと進捗を管理していない、もしくは管理できない状況、ということです。

原因はいくつか考えられますが、例えば

1. そもそも生産管理部が存在しない。 2. 部品サプライヤーの納期遅延が日常で、生産スケジュール管理をあきらめている。 3. 生産現場が日常的に混乱しており、進捗状況が把握できていない。

などなど。

いずれの原因にせよ、生産進捗管理表がないということは、生産現場のトラブルが日常化している可能性が高いので、納期遅延のリスクがある工場であるということを認識しておきましょう。

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​作業指導書がない工場は、ロット毎の不良率が大きく違ったり、特定ロットで大きな不具合が発生したりする可能性があります

作業指導書とは、作業員ひとりひとりが行う作業を細かく記した資料のことです。一般的にはカラー印刷された状態で、各作業員の上に標示されています。

この作業指導書がないと、各作業員は間違った組立作業をおこなってしまう可能性があります。

そうなると、昼班と夜班で組立方法が変わってしまったり、新人作業員が誤った方法で組立てしまったりしまいます。

実際にあった話で、あるWiFi搭載製品の一部の電波感度が非常に悪い問題がありました。原因は、作業指導書がないために組立て方法を知らない作業員が、アンテナを誤って金属部品に固定していたため受信感度が大きく落ちたためでした。

作業指導書がないと、このように特定ロットでとんでもない不具合品が発生したり、ロットごとの品質が変わってしまう可能性があるのです。

工場監査の際は、カラーの見やすい作業指導書が各作業員の上にあるかどうか、をぜひ確認してみてください。

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