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​生産設備機器の種類やその管理状態を確認することで、製品のつくりこみ品質レベルがわかるので、ぜひ確認しましょう。

たとえば、液晶パネル搭載品にも関わらず、クリーンルーム設備がなかったり、あっても空調管理がされていない場合は、パネル内にホコリが入ります。

最新のSMT設備があっても、リフロー温度管理がされていなければ、基板不良が多発します。

ハンダ付けの温度管理がされていなければ、余計な不良品を作り出す可能性があります。

それとは逆に、通常は手作業で行うような、ねじ止めやボンド付け作業などを、機械を使って自動化していれば、漏れなく、効率よく、均一な製品をつくることができます

工場監査のときは、どのような生産設備があり、どのような管理がされているかを、チェックしましょう。

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​検査設備冶具がまったくない工場は、不良品の流出リスクがあります

検査設備冶具がないと、検査精度は検査員の感覚だけが頼りになってしまいます。当然ながら、人によって判断基準が違ったり、体調に左右されたり、検査漏れがあったりと、安定した品質確保が難しく、不良品の流出リスクがあります。

漏れなく、効率よく、定量的な検査を行うためには、検査用の専用設備や冶具が必要なのです。

検査設備冶具といってもいろいろあり、基板の電圧や機能検査用の冶具、電波測定用の設備、光度、音量、色味などの測定装置など、あげればキリがありません。

これらの冶具などは、専門知識がある生産技術エンジニアが、それぞれの製品に合わせて特注したり、自作する必要があります。

工場の生産技術エンジニアのレベルが低かったり、そもそもいなかったりすると、検査設備冶具のレベルも下がることになります。

このような工場では、検査員の感覚頼りの検査になるので、不良品流出の可能性があるので、注意しましょう。

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​組立作業に集中できる作業環境が整っていない工場は、品質が安定しない可能性があります

作業環境とは、夏場のクーラー、ハンダ吸取り空調設備、十分な作業スペース、作業場周辺の整理整頓など、作業員の周りの設備環境のことを指します。

作業環境が悪いと、不満に感じた作業員が辞めていくので、作業員の流動性が高くなります。

そうなると、生産ラインには常に新人がいる状態になり、慣れない作業のため、作業ミスや不良品を作りやすい状態になってしまうのです。

これが品質が安定しない理由です。

以前、品質不良が多発するある組立工場に訪問しました。生産ラインのハンダ付作業が多いにも関わらず、ハンダ吸取り空調設備がまったくないため、周囲は煙だらけで、非常に息苦しい状況でした。このような作業環境が悪い工場で働きたい作業員はいません

安定した品質を求めるのであれば、働きやすい作業環境を提供している工場と取引するようにしましょう。

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