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​組立作業に集中できる作業環境が整っていない工場は、品質が安定しない可能性があります

作業環境とは、夏場のクーラー、ハンダ吸取り空調設備、十分な作業スペース、作業場周辺の整理整頓など、作業員の周りの設備環境のことを指します。

作業環境が悪いと、不満に感じた作業員が辞めていくので、作業員の流動性が高くなります。

そうなると、生産ラインには常に新人がいる状態になり、慣れない作業のため、作業ミスや不良品を作りやすい状態になってしまうのです。

これが品質が安定しない理由です。

以前、品質不良が多発するある組立工場に訪問しました。生産ラインのハンダ付作業が多いにも関わらず、ハンダ吸取り空調設備がまったくないため、周囲は煙だらけで、非常に息苦しい状況でした。このような作業環境が悪い工場で働きたい作業員はいません

安定した品質を求めるのであれば、働きやすい作業環境を提供している工場と取引するようにしましょう。

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​置場管理ができていない工場は、生産現場に優秀な管理者がおらず、現場の品質管理レベルが低いと考えていいでしょう。

置場管理とは、半製品、備品、工具、冶具などを決められた場所に置いて管理することをいいます。5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)の「整頓」にあたる、工場管理の基本です。

置場管理を行う目的は、

1. 「モノを探すムダ」を減らすこと 2. 異常を見つけやすくすること

です。詳しく説明しますと

1. 「モノを探すムダ」を減らすこと 共有工具や備品の置場が決められておらず、どこにでも置かれていれば、探し回るムダな時間が発生します。置場管理がされていれば、必要なモノが必要なときに、すぐ見つけられます。

2. 異常を見つけやすくすること

置場管理がされているというのは、整理整頓ができているということなので、現場が綺麗に見えます。現場が綺麗に見える状態が保たれていれば、乱れた異常状態(部品が落ちている、半製品が放置されているなど)をすぐに見つけることができます。

置場管理は工場の作業員全員が継続的に行う必要があり、日常的なしつけ指導が必要になります。そのためには優秀な現場管理者の存在が必要になります。

つまり、置場管理ができていない工場は優秀な管理者がいないということなので、現場全体の品質管理レベルも低いと考えられますので、注意しましょう。

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生産管理表がない工場は、納期遅延が多発する可能性があるので注意しましょう。

生産管理表とは、生産予定のスケジュール、予定数量、実績などをタイムリーに記入したものです。一般的には生産現場の目立つ場所にホワイトボードで大きく掲示されています。

生産管理表がしっかり運用されている工場は、各ラインごとに細かく予定が書かれており、さらに1,2時間ごとに実績記入されています。

このような工場は予定に対する実績がほぼタイムリーにわかるので、遅れている場合は人を増やしたり、残業の手配をしたりなど、すぐに対策することが可能になります。

つまり、納期を守るための進捗管理にとても重要なのが、この生産管理表なのです。

この生産管理表がない工場というのは、生産スケジュールと進捗を管理していない、もしくは管理できない状況、ということです。

原因はいくつか考えられますが、例えば

1. そもそも生産管理部が存在しない。 2. 部品サプライヤーの納期遅延が日常で、生産スケジュール管理をあきらめている。 3. 生産現場が日常的に混乱しており、進捗状況が把握できていない。

などなど。

いずれの原因にせよ、生産進捗管理表がないということは、生産現場のトラブルが日常化している可能性が高いので、納期遅延のリスクがある工場であるということを認識しておきましょう。

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