中国系リチウムイオンバッテリー企業の実態
- JAINAL SERVICE LIMITED
- 2017年5月10日
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更新日:6月20日

スマホのバッテリーが燃えたなどで騒がれるリチウムイオンバッテリー。
今回は私が実際に見た中国系リチウムイオンバッテリーの実態を書きます。
中国系リチウムイオンバッテリーメーカーのなかには、BYDなどの大手企業もありますが、ほとんどは名も知られない中規模企業が作ったものです。
日本でも売られている名もなきMade in China電子製品の多くには、名もなき中華系バッテリーが採用されています。
厳しい受け入れ検査にパスした信頼できる材料のみを使い、クリーンルームでホコリが入らないように管理された空間でバッテリーセルを生産して、何種類もの動作テストと厳しい出荷テストをクリアしたものだけで市場に出される。
と期待して見に行った、とあるリチウムイオンバッテリー工場に私は驚きました。
受け入れ検査という名のただの数量確認、正極と負極の材料は同じ部屋で混合加工、異物混入上等で機械に流し込みセルを作り、窓全開ホコリまみれの空間でおばちゃんが焼き鳥を焼くように手作業でクルクル巻いて一丁あがり。充放電確認後に調子がいいものをA級品、少し調子が悪いものをB級、明らかにおかしいものC級品としてドンドン市場に出していました。
バッテリーが燃えないのが不思議に感じるくらいの工場でした。
そして、コスト重視の中国メーカーなどがこのようなバッテリーを採用して製品に組み込み、何も知らない海外メーカーに販売していたのです。
これは2015年くらいの話なので、今は工場の自動化も進み、さすがにここまヒドい工場は淘汰されてほとんど残っていないとは思います。
ただ、バッテリーは非常に重要な部品ですので採用前には工場の管理体制を実際の目で確認しておきたいものです。