安いのにはワケがある?寧波市の家電工場
- ジャイナルサービス株式会社

- 4月20日
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電子製品の生産工場が集まっている地域といえば中国の広東省です。ハイテク製品の開発拠点である深圳市、大型工場が多い恵州市、家電産業の集積がある中山市や仏山市、そしてさまざまな工場が集まる東莞市。いずれも広東省です。
しかし、中国でもうひとつ電子製品の生産工場が集まっている地域があります。それは上海から車で2〜3時間ほど南側に位置する寧波市(Ningbo)です。
私の印象では、寧波市では広東省と比べて、ハイテク製品よりも、100円ショップに並ぶような乾電池系のシンプルな製品や、比較的簡易な構造の低価格帯家電(掃除機、アイロン、オーブンなど)を多く見かけます。
もちろん、寧波市にも大手企業やさまざまな工場がありますので一概には言えません。ただ、広東省と比較すると、ローテク寄りの製品が多い傾向はあるように感じます。
電子製品の中国輸入を行うときに、このような地域ごとの特徴や、得意・不得意な製品を把握しておくことはとても重要です。
地域による得意分野の違いは、言い換えると、そこに集まる人材の特徴の違いともいえます。
ハイテク製品の設計や工場管理が得意な人材は広東省に集まり、競争の中で技術やスキルを磨いている印象があります。一方で、寧波市の工場では、広東省の主要工場と比べると、管理水準や品質要求に差を感じることがあります。特にローテク製品を中心とする工場では、顧客から求められる品質水準が比較的高くない環境で仕事をしている場合もあります。
私は実際に何度か寧波市の工場に足を運びましたが、広東省ではあまり見かけないような環境で電子製品を製造していて驚いたことを覚えています。品質管理の考え方が十分に浸透していないのではないかと感じる現場もありました。
このように、地域によって得意な製品や工場の特徴に違いがあることを理解するのは、取引を行ううえでとても重要です。寧波市の工場と取引するのであれば、品質面でギャップが生じる可能性をあらかじめ織り込んでおいた方がよいでしょう。価格が安いからといって寧波市の工場にハイテク製品を作らせようとしたり、生産工程に広東省並みの品質水準を最初から求めたりすると、なかなかうまくいかないことがあります。
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