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絶対に必要な「つくっていただく精神」


いまの中国メーカーは日本市場に興味がありません。

中国市場の1/10程度なのに品質にうるさく、利益につながりにくいためです。最近は日本からの受注を受けない中国メーカーも少なくありません。

中国では、顧客との間に上下関係がありません。あくまで、商品とお金を等価交換しているだけです。

日本のようにカネを払う立場の人が偉いということはありませんし(最近は日本も変わってきたようですが)、製品を出荷するかどうかは、最後まで中国工場側に権限があります。

私が実際に経験したことで、ある製品が生産終了して梱包まで終わった段階で、日本側から製品の問題点を指摘されました(その問題点は人によって判断が分かれるような微妙な内容)。

日本側は一方的に全製品のリワークを指示しましたが、中国側は断固拒否。

中国側は「なぜ今頃そんなことを言い出すのか?もう製品は売らない」と言い、非常にもめました。

中国側からみれば、客は他にも山ほどいて、転売することは簡単。面倒な日本企業と付き合う必要はないのです。

そのときは私は工場関係者に土下座までしてお願いし、なんとかリワークに同意してもらえましたが、製品を出荷するかどうかはギリギリまで中国側に権限があるということを痛感した出来事でした。

日本側はカネを払っている立場とはいえ、中国側に対してはつねに「つくっていただいている」という精神が必要です。

もちろん、中国側の言いなりになれという意味ではありません。

中国側に対して一方的に命令したり、上から目線で接していると、痛い目に合う場合があるという意味です。

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