優柔不断な人は相手にされない
- JAINAL SERVICE LIMITED
- 2016年9月29日
- 読了時間: 2分
更新日:6月19日

中国人とビジネスをするときは即断即決が重要です。
スピードを重視する中国人にとって、即断即決ができない人は仕事ができない人と同じです。
話し合いの席で「本社に持ち帰ってからお返事します」などと言おうものなら、「判断ができない人=権限がない人=話をする意味がない人」と思われます。
以降、あなたは相手にされなくなります。
商談だけでなく、製造現場でのトラブル対応も同じです。
生産を停める? 暫定対策はどうする? 作ってしまった製品はどうする? 不良の基準をどう決める?
もし、あなたが客として生産現場に立ち会っていれば、上記のことを即断即決しなければなりません。
私が日本でエンジニアをしていたとき、北京の取引先工場に生産立会いに行ったことがあり、そのときに生産ラインで上記のような質問攻めに合って即答できず、大失敗したことがあります。
当時の私はエンジニアと言っても、量産の知識はほぼないに等しい状態で、むしろ初めて量産現場を見て「なるほどー」と感心しているレベルでした。
そんなときに「このキズはOKレベルか?」「この汚れはNGか?」「この不良品はどうする?」「この部品は使っていいのか?」などさまざまな質問攻めに合いました。
「量産を見学しにきただけなのに、なぜ私にばかり聞いてくるんだ!責任者はいないのか!?」
という気分でしたが、工場側からすれば日本から出張に来た私がプロジェクトの責任者であり、あらゆることを判断する権限がある人と思われていたわけです。
管理レベルの高い工場であれば、品質管理システムとトラブル発生時の対応マニュアルができているので、客に判断を仰ぐことはあまりありません。
しかし、それ以外のほとんどの中国工場は「客がOKならOK」という考えなので、現場のトラブルでも判断を客に委ねます。
少しでも優柔不断な態度をとれば、権限がない人と認定されて相手にされなくなり、今度は指示を出しても聞いてくれなくなります。
中国人と面と向かって仕事をするときは優柔不断な態度をとらずに即断即決するようにしましょう。
そうすれば「この人は仕事ができる」と信頼され、あなたの意見を聞いてくれるようになりますので、ビジネスがスムーズに進みます。