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確認作業を任せない

  • 執筆者の写真: JAINAL SERVICE LIMITED
    JAINAL SERVICE LIMITED
  • 2016年8月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月20日


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市場の変化が激しい中国でのビジネスは何よりもスピードが重視されます。


スピード重視の仕事ということは、逆に言えば「仕事が雑」とも言えます。


時間をかけて100%を目指すより、まずは最短時間で60%を目指すのが中国式と言ってもいいでしょう。


そして、60%の完成度で顧客に提供して、問題を指摘されればその都度65%、70%と完成度を徐々に上げていけばいいという考えです。

日本人の場合は「人に迷惑をかけたくない」と考えるので、自分の仕事に間違いがないかしっかり確認して、可能な限り初手で100%を目指します。間違いがあれば、関係者や顧客に迷惑がかかりますし、顧客から指摘されて修正していくやり方は合いません。


このように、顧客に提供するものの完成度を「可能な限り100%に近い」状態にする日本人と、「とりあえず60%程度で、何か指摘されることを待つ」中国人とでは仕事の進め方が根本的に違うことがわかります。


この考え方の違いを理解していないと、例えば新製品のサンプルに対して日本側は「中国側がすでに検証確認が完了したもの」と考えて、一方で中国側は「日本側が検証確認するはず」と考えて、結局だれもまともに検証確認を行わずに、不具合やバグが残ったまま量産に突入するなど、さまざまな問題が発生することが容易に考えられます。


また、中国の工場内でもお互いに「問題があれば誰かが指摘するだろう」と考えて、問題が放置されたまま先に進んでしまうことがよくあります。量産段階でも、ちょっと確認すればすぐわかることばかりのトラブルが非常に多いです。

このようなトラブルを防ぐためには、確認作業を中国側に任せずに、顧客である日本側が必ず自分で確認する必要があります

細かいことでも、写真などを送るように指示をして自分で確認するようにしましょう。

絶対に「これくらい簡単な確認は中国側に任せてもいいだろう」と考えてはいけません。

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