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上司がすべての中国式マネジメント

中国メーカーとやりとりするときは、中国独特のトップダウン式マネジメントを理解しておかないと、トラブルになる場合があります。

日本の会社では、同僚同士で協力し合って仕事を進めることは普通です。

しかし、中国の会社では、同僚同士が自主的に協力し合うことはありません(仕事を押し付けあうことはありますが)。

中国人はお互いのメンツを重視するため、他人の仕事には絶対に踏み込みません。同僚が何をしているかも知りませんし、知る必要もないと考えています。人の仕事を手伝うというのはタブーに近いことです。

仕事の指示はすべて上司から来ますし、仕事がないのは自分の責任ではなく上司の責任。ヒマなときに遊んでいても、それは仕事を指示しない上司が悪い、という考えです。

このような風土なので、当然上司には部下の管理能力が求められます

部下がサボらないように細かく指示を出して、進捗確認する必要があります。部下同士に任せておいてもプロジェクトはまったく進まないので、上司がプロジェクト全体をしっかり引っ張っていく必要があります。

つまり、プロジェクトがうまくいくかどうかは各担当者の能力よりも、プロジェクトを管理する上司(プロジェクトマネージャー)の能力に左右されるのです。

中国メーカーはこのような完全トップダウン式マネジメントである、ということを理解しておけば、ある程度のコミュニケーショントラブルを回避することができます。

トラブル発生時などに、営業窓口の担当者に何度言っても改善しない場合などは、その営業担当は会社内で権限がないかもしれません(別にマネージャーが存在する可能性がある)。

トラブル発生時は、関係部署の上司に話しをするようにすれば、すぐに解決できる場合が多々あります。

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