全数検査のメリット/デメリット【中国検品のポイント⑤】
- JAINAL SERVICE LIMITED

- 4月23日
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更新日:7月2日

なんでもかんでも全数検査をすれば良いというわけではありません。全数検査のメリットとデメリットを理解することで、より経営効率の高い検品が可能になります。
以下に全数検査のメリットとデメリットを解説します。
■全数検査のメリット
全数を検査することで検査と同時に不良品をロットから弾き出すことが可能になります。
生産ラインの品質管理レベルが低いが、事情で他に委託する工場がないため仕方なく取引する場合など、実際にはよくあります。
市場クレームなどを工場側にフィードバックしても品質が一向に改善されず、さらに品質問題による経営損失が無視できないレベルにまで大きくなっている場合などは抜取り検査ではなく、いきなり全数検査をした方が効率が良い場合があります。
製造不良の市場流出を防ぐことができるので、返品率の低下と、アフターサポート費用を抑えることができ、結果的に経営効率の顧客満足度の向上につながることが期待できます。
■全数検査のデメリット
検査コストと時間が必要になります。商品単価が安いものの場合は検査コストが利益を圧迫する場合が多いため、商品単価が高いものなど、全数検査に見合った商品でないと現実的ではありません。また、抜き取り検査に比較して全数検査は時間がかかるため、納期に影響する場合もあり注意が必要です。
また、綺麗に梱包された商品を開けることで新しい不良品を作り出してしまう可能性が高くなります。結果的に「全数検査はしない方が良かった」と言う場合もありますので慎重な検討が必要になります。



