愛社精神ゼロの個人主義組織
- JAINAL SERVICE LIMITED

- 2015年12月26日
- 読了時間: 2分
更新日:6月20日

中国人は日本人と比較して、組織力がとても弱いです。
この事実を知らないと、なにかとトラブルになるので、ぜひ理解しておいたほうがいいでしょう。
「組織力」というとわかりにくいかもしれませんが、中国人には「会社のため」「同僚のため」という考えがほとんどありません。 「忠誠心がない」「協調性がない」と表現するとわかりやすいかもしれません。(日本人が異常という考え方もありますが…)
彼らにとって会社で働く目的は、自分のスキルアップのためであり、金を貯めるためであり、人によってはいつか独立して社長になるためなのです。
少しでも条件の良い会社があればすぐに転職しますし、金儲けのチャンスがあれば飛びつきます。一昔前であれば、自分で会社をおこすのは普通のことでした(最近は不景気で起業家熱は冷めてきましたが…)。
また、仕事における協調性ということに関していうと、自分の仕事範囲は責任を持ってやりますが、他人の仕事は自主的には手伝いません。そもそも興味もないというようにも見えますが、これはメンツ文化とも深く関わっています。
基本的には自分の仕事範囲さえやっていれば、プロジェクト全体が遅れようが、客が困っていようが、個人的にはあまり関係がないという感じで、責任をとるのは責任者である上司の仕事という考えです。
トラブルが発生しても、自分に関係がないと思えば、なにもしません。
ある問題に対して、ハードウェア担当が「これはソフトウェアの問題だから自分には関係がない」と勝手に思い込めば、問題は分析されずにそのまま放置されます。
そして、ソフトウェア担当が「これはハードウェアの問題だから自分には関係がない」と同じく勝手に思い込めば、やはり問題は分析されずにそのまま放置されます。
優秀な上司(マネージャー)がいれば、それぞれの担当者に指示を出して問題解決ができるのですが、マネージャーの能力が低い場合などは、結果的に誰も問題を分析せずに放置されるという状況が日常的に発生します。
日本の会社ではありえないようなことですが、中国の会社ではよくあることです。
日本からトラブル解析などを中国側に依頼しても、まともな返事がこないときは、だいたいこのような状態になっています。
こうなると、こちらから現場に突入しないとなかなか解決できないものです。



