製品要求仕様書【製品開発プロセス①】
オリジナル製品の開発設計を中国メーカーに依頼するためには、製品概略を書いた要求仕様書が必要です。最初の時点では、あまり詳細な内容は不要ですが、ミスコミュニケーションなく正確な見積もりを出すためには以下の内容を盛り込むと良いでしょう。
背景
どんな製品をどのような目的で、どのようなマーケットに投入したいかなど、製品背景を記載すれば、プロジェクトの全体像が共有しやすいです。
製品仕様
搭載したい具体的な機能を箇条書きで書くとわかりやすいかと思います。このとき、
1.絶対に必要な機能
2.可能であれば搭載したい機能
を明確に分けて記載すれば、中国メーカー側もモジュール選定などがしやすくなりますので、返事も早くなるかと思います。
外観
CADなどの三次元データによるデザイン案があれば、かなり正確な金型費が出せます。総部品数、それぞれのパーツの大きさ、材料、表面処理方法などの情報が必要になります。
ハードウェアUI(ユーザーインターフェース)
必要な外部接続コネクタやスイッチの種類と配置情報が必要になります。
認証取得
コンセントから電源をとるのであればPSE、WiFiやBluetoothなど電波輻射機能があればTELECなど、取得が必要な認証は記載しておきましょう。
発注予定数量
オリジナル製品を開発製造するとき(ODM)は、一般的に5,000台〜10,000台の発注数量がないと、中国メーカーは引き受けてくれませんので注意しましょう。
オリジナルのハードウェア製品を作りたい!と考えられている方は、まず上記のような概略仕様書を準備するところから初めてみましょう。