生産管理表【工場監査のポイント③】
生産管理表がない工場は、納期遅延が多発する可能性があるので注意しましょう。
生産管理表とは、生産予定のスケジュール、予定数量、実績などをタイムリーに記入したものです。一般的には生産現場の目立つ場所にホワイトボードで大きく掲示されています。
生産管理表がしっかり運用されている工場は、各ラインごとに細かく予定が書かれており、さらに1,2時間ごとに実績記入されています。
このような工場は予定に対する実績がほぼタイムリーにわかるので、遅れている場合は人を増やしたり、残業の手配をしたりなど、すぐに対策することが可能になります。
つまり、納期を守るための進捗管理にとても重要なのが、この生産管理表なのです。
この生産管理表がない工場というのは、生産スケジュールと進捗を管理していない、もしくは管理できない状況、ということです。
原因はいくつか考えられますが、例えば
1. そもそも生産管理部が存在しない。 2. 部品サプライヤーの納期遅延が日常で、生産スケジュール管理をあきらめている。 3. 生産現場が日常的に混乱しており、進捗状況が把握できていない。
などなど。
いずれの原因にせよ、生産進捗管理表がないということは、生産現場のトラブルが日常化している可能性が高いので、納期遅延のリスクがある工場であるということを認識しておきましょう。
-「工場監査のポイント④」につづく-