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客が帰ればもうやらない
中国では目の前にいる客の対応が最優先です。その次に電話、チャット、メールの順番で優先度が下がっていきます。 あなたが中国メーカーに訪問して、現地で手厚い歓迎と熱烈な対応を受けたとしても安心してはいけません。 「これなら安心。後は彼らに任せて、我々は帰ろう」 ...


目の前が最優先、メールは最後
中国人は目の前のことが最優先です。 スケジュール的な優先度よりも、目の前のことを先に処理する傾向があるので要注意です。 まずは目の前の客の対応、次に電話での対応、その次はチャットでの返事、最後にメールの返事です。 もしあなたが中国メーカーと日常的にメールでやりとりしていると...


徹夜作業でさようなら
新製品の初回生産は大変です。 トラブル、不具合、修正、リワークなどで納期に影響が出てしまう場合も珍しくありません。 だからといって、罪のない作業員に徹夜の作業をさせるのは危険です。 ある新製品の初回生産のとき、設計に問題があり組立作業が非常に困難なことがありました。...


通関検査後に製品が消えた
製品を中国から出国するときには通関検査が必要です。 書類確認だけで終わる場合が多いですが、抜き打ちで貨物の検査が行われる場合があります。 抜き打ち検査作業は非常に雑で、検査後は貨物がぐちゃぐちゃになる場合もあります。 そのため、場合によっては通関まで行って、もう一度綺麗にロ...


製品検品【製品開発プロセス⑧】
製品が梱包まで完了したら、製品の抜き取り検査が必要です。 実際に製品を抜き取るときは、ロット全体からまんべんなく抜き取ることが大切ですが、一番最後に梱包された端数のカートンは必ず抜き取り検査対象にしましょう。 端数カートンには生産ラインに最後まで溜まっていた修理品が多く入っ...


量産立会い【製品開発プロセス⑦】
量産時のトラブルには迅速な対応が必要です。 しかし、出荷直前の検品で問題が見つかっても「時すでに遅し」の場合があります。 そこで、組立作業のときに工場に訪問して、問題の早期発見と迅速な対応を行うようにしましょう。 量産立会いでは、以下のポイントを確認するといいでしょう。...


トラブル対応&不具合改善【製品開発プロセス⑥】
ODM(製品開発)のサンプルではトラブルや不具合が100%発生します。 中国メーカーにフィードバックしてすぐに解決できればいいのですが、現実はそう簡単にはいきません。たとえば・・・ 返事がなく放置される。 返事が来ても「再現しない」という残念な返答。...


サンプル評価【製品開発プロセス⑤】
OEM(商材仕入れ)で入手するサンプルは製品としてすでに完成しています。そのため、サンプル評価は出来栄えを確認する程度なので、比較的簡単です。 しかし、ODM(製品開発)で入手できるサンプルは、量産移行する最後の段階まで、製品として未完成です。つまり、不具合やバグだらけのサ...


製品開発スケジュール【製品開発プロセス④】
量産に至るまでには、様々な検証段階とサンプルが必要になります。中国メーカー側のサンプル評価スケジュールは事前に把握しておく必要があります。 台湾系メーカーであれば、検証プロセスは細かく分かれており、以下のようになっているところが多いです。 1. ES(Engineering...


見積もり&予算【製品開発プロセス③】
ODMは非常に多くの費用を必要とするので、事前の資金調達方法をしっかり検討する必要があります。協力メーカーからの見積書に以下の内容が記載されていることを確認しましょう。 ①金型費 筐体の大きさやパーツ数量にもよりますが、日本円で500万~1,000万円ほど必要になる場合も...


協力メーカー探し&打合せ【製品開発プロセス②】
ODM案件でもっとも重要なのが委託先メーカー探しです。ここでメーカー選定を誤ると、後々プロジェクトが頓挫してしまう可能性がありますので、慎重に行う必要があります。 協力メーカー探し メーカー探しは、香港の展示会で行うのがいいでしょう。...


製品要求仕様書【製品開発プロセス①】
オリジナル製品の開発設計を中国メーカーに依頼するためには、製品概略を書いた要求仕様書が必要です。最初の時点では、あまり詳細な内容は不要ですが、ミスコミュニケーションなく正確な見積もりを出すためには以下の内容を盛り込むと良いでしょう。 背景...


瞬間停電でマイコンが暴走
カミナリや電源タップ周辺機器の影響などで、一瞬だけ電流が供給されない瞬間的な停電現象が発生することあります。 人間は気づかないくらいの一瞬でも、電子機器にとっては非常に長い時間になります。 製品がこのような瞬間停電を考慮した設計になっていれば良いのですが、考慮されていないと...


貨物輸送中にパレット荷崩れ
中国工場から日本に輸送するときは数十個のダンボールをひとつにまとめたパレット輸送が一般的です。 しかし、このパレットの積み方に問題がある中国工場が多く、注意が必要です。 このパレットの積み方がいい加減だったり不適切だと、輸送中のコンテナ内で荷崩れが発生することがあります。...


うるさいコイルの原因
ある条件が揃うと、電源回路のコイルから異音が発生してしまうことをご存知でしょうか。 製品から異音がしてうるさい。 そんなクレーム品を確認したところ、電源回路部分から「ジジジジジ」という音が出ていました。 詳細分析したところ、スイッチング電源のコイルが電流の流れに影響されて高...


パントーンの色が合わなかった理由
製品の筐体や印刷物の色は、パントーンという色見本帳をもとにして指示を出すのが一般的です。 しかし、中国側は「だいたい似た色ならOK」という認識なので、要求が厳しい日本側と色の再現レベルをめぐってもめることはよくあります。 ただ、その原因は思わぬところにあるかもしれません。...


出荷数ヶ月後にヒューズが溶断
電子製品の基板には、安全面を考慮して必ずヒューズが実装されています。 部品故障などで製品に大きな電流が流れてしまうと発煙発火につながるため、ヒューズが溶断して電流を止める役割をします。 もちろん、通常使用状態でヒューズは切れてはいけないのですが、以下のような条件が重なると切...


輸送中にネジがポロリ・・・
製品が中国から日本に到着するまで、船便であれば二週間程度の時間がかかります。 その二週間の輸送中、製品はずっと振動した状態です。 問題は製品が日本に到着したときに発覚しました。 製品を揺らすと製品内部から「カラカラ」と音が聞こえたのです。...


絶対に必要な「つくっていただく精神」
いまの中国メーカーは日本市場に興味がありません。 中国市場の1/10程度なのに品質にうるさく、利益につながりにくいためです。最近は日本からの受注を受けない中国メーカーも少なくありません。 中国では、顧客との間に上下関係がありません。あくまで、商品とお金を等価交換しているだけ...


サンプル評価は急ぐべし
「なぜ、日本人の仕事はあんなに遅いんだ?」と中国人によく言われます。 サンプルを渡しても数ヶ月も返事がなかったり、細かい質問のやりとりが長々と続いたり、スピード重視の中国人には理解ができないようです。 多くの日本企業では、時間をかけてサンプル評価をしたり、社内承認や調整で半...


倉庫保管中に充電できなくなった
日本の倉庫で数ヶ月保管していた電子製品の一部が充電できなくなるトラブルが発生しました。 この製品はリチウムイオン電池(3.7V品)を搭載していましたが、このリチウムイオン電池が倉庫保管中に過放電状態になり劣化してしまったため、充電できなくなったことが原因でした。...


北海道で製品が起動しない
出荷済みの車載製品が北海道などの氷点下環境で起動しなくなるトラブルが発生しました。 一度動きだせば、その後は問題がないとのことで、製品起動時のプロセスになんらかの問題があることは明らかでした。 実際に不具合が発生した製品を氷点下まで温度を下げて分析したところ、電源変圧回路(...


守秘義務は守られない
中国に初めて生産委託をするときに、守秘義務や情報流出を必要以上に心配する人がいます。 心配しなくても大丈夫。 情報は流出しますし、守秘義務は守られません。 複雑な分業体制が構築されている深センでは毎日のように様々な情報が飛び交っています。もちろんあなたのプロジェクト...


中国製造で失敗するのは、こんな人
中国製造はトラブルの連続ですが、そのトラブルが解決できないと、最悪の場合はプロジェクトが中止して大失敗に終わる場合があります。 そんな中国製造で失敗する人には共通点があります。 以下は私が実際に目にしてきたパターンです。 1. 生産現場の現実を知らない...
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