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PP(プリプロダクション)を全数検査【量産立ち上げプロセス①】


新商品の初回量産はトラブルだらけです。

開発段階でどれだけ製品検証をしても、量産段階になるとまた新しい問題が発生するのが中国製造です。

問題が発生するのは仕方ないとして、最悪なのは量産がすべて終わってから発見される場合です。

ロット数が5000台などになると、リワーク作業は相当時間がかかりますし、分解や選別作業のときに傷や汚れ、さらにまた新しい問題が発生するリスクがあります。

そこで、必要になるのがPP(プリプロダクション)です。

PPとは、本量産が始まる前に試験的に数十台の量産品を生産することです。

大手工場や台湾系のメーカーであれば、PPの品質を自主検査してから本量産に入るのが一般的です。

しかし、多くの中国メーカーは、このPPを行わずにいきなり本量産に入ってしまいます。

そのため、量産時に発生した問題の発見が遅れて、全数に影響してしまい、取り返しがつかないことになる場合が多々あります。

このような最悪の事態を避けるために、顧客が自分でPPの全数検査を行うことオススメします。

見つけた問題点を工場側にフィードバックして、本量産で改善してもらえば大きなトラブルを避けることができます。

改善内容によっては納期に影響が出るかもしれませんが、不具合品を出荷するよりはマシなはずです。

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