客が帰ればもうやらない
前回ブログに書いたように、中国人は目の前にいる客の対応が最優先です。その次に電話、チャット、メールの順番で優先度が下がっていきます。
あなたが中国メーカーに訪問して、現地で手厚い歓迎と熱烈な対応を受けたとしても安心してはいけません。
「これなら安心。後は彼らに任せて、我々は帰ろう」
彼らの前から姿を消した瞬間に、中国人のあなたに対する優先度は一気に下がります。
日本に帰ってから「返事がない、期日どおりに仕上がらない、現地ではあんなに熱心だったのに!」となるのです。
こんな風にあなたがイライラしているとき、彼ら中国人は現地で別の客の熱烈対応をしていることでしょう。
中国メーカーにしっかり仕事をしてほしいときは、客側もしっかりアピールしなければなりません。
・可能な限り現地に訪問して任務が完了するまで帰らない
・帰らざるを得ない場合は、あとから電話で催促をする
・チャットで逐一状況を確認して、コミュニケーションをとり続ける
などは必須です。
メールしか出さない客は、中国人にとって「あまり急いでいない優先度の低い客」と認識されてしまいます。
中国では、顧客の立場は高くなく対等である、と考えましょう。
あなたが中国メーカーを選ぶのと同じく、中国メーカーも客を選ぶのです。