徹夜作業でさようなら
新製品の初回生産は大変です。
トラブル、不具合、修正、リワークなどで納期に影響が出てしまう場合も珍しくありません。
だからといって、罪のない作業員に徹夜の作業をさせるのは危険です。
ある新製品の初回生産のとき、設計に問題があり組立作業が非常に困難なことがありました。
組立てても不良ばかりで、何度もやり直し。
このままでは納期に影響が出るということで、無理やり徹夜作業で朝までやらせました。
泣きながら手を動かす作業員も出てくる状態で、現場は地獄絵図。
それでも終わらず、一旦小休止を入れることに。
休憩後に工場に戻る途中、大きな荷物を持った作業員たちとすれ違いました。
生産ラインに到着すると、作業員がだれもいません。
工場長に聞くと「みんな嫌になって辞めちゃった」とのこと。
結局、納期遅延どころか生産停止になってしまいました。
どんなに納期が迫っていても、作業員がいなくてはどうしようもありません。
決して無理な要求はしないようにしましょう。