ワケあり品でも売れる!
スピード重視の開発で、品質に問題がある製品でもどんどん市場投入する中国メーカー。
当然、不良品の在庫をかかえる場合もあるのですが、不良品には不良品の処理ルートがあります。
格安品として売られるのはもちろん、ひと目につかない裏ルートで販売されたりと、いろいろです。
過去に日本でリコールになり、中国に全品返却した製品が、某設備機器の一部として中国国内で勝手に販売されていたこともありました(日本メーカーのロゴがそのまま)。
また、ワケありのモジュール、ワケありの電池、ワケありのプラスチック筐体をかき集めて、ワケありの完成品を売りさばいている業者もいます。
このような製品は最終的にファーチャンベー(華強北)などの大きな市場に並びますが、ネット販売や海外向けに売っている業者もたくさんいます。
ちなみに、ファーチャンベーとは深センの巨大電子市場で、世界一の電子マーケットと言われています。
電子部品も数多く売られていますが、ここで手に入るのはワケあり品ばかりなので、地元の中国メーカーですら、ここで量産品に使う電子部品を購入することはしません。
ここで買うのは開発系のエンジニアがサンプル用に少量で使う場合がほとんどで、量産のときは別の正規ルートから手配するのが普通です。
このように、ワケあり品でも金儲けができるシステムが中国にあるかぎり、中国メーカーの品質を度外視した製品開発スタイルは変わらないでしょう。
安すぎるものには注意しましょう。
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