修理場の状況【工場監査のポイント⑩】
修理場の修理担当者が多かったり、修理品が山積みになっている工場は、当然ながら不良品が多いということなので、要注意です。
生産現場での不良率を一概に言うのは難しいですが、3%前後であれば平均的、5%以上であれば多いと考えていいでしょう。
生産ラインでの日産数量と、修理担当者の1日の平均修理台数がわかれば、おおよその不良率が計算できます。
このとき、工場側から生産ラインの不良率データが提供されても絶対に信じてはいけません。
製造現場の管理者は、自分が管理している現場の不良率が高ければ、自身の査定に響きますし、メンツも立ちません。当然、都合の悪い不良データを削除した過少申告の資料になります。
ですので、資料は信じず、現場の現実だけを信じるようにしましょう。
自らの眼で、修理場の状況を確認することが大切です。
-「工場監査のポイント⑪」につづく-