作業員のしつけ【工場監査のポイント⑨】
作業員のしつけ教育がしっかりできている工場は、工場全体の品質管理レベルが高いと考えていいでしょう。
5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)は工場管理の基本ですが、その中でもっとも難しいのが「しつけ」です。
整理、整頓、清潔、清掃まで出来ても、それを習慣化させるためには日常的な「しつけ教育」が必要になるからです。
このしつけ教育は、一朝一夕では絶対に不可能で、優秀な管理者による長期的な指導教育が必要です。
しつけレベルを確認するのは簡単で、私語、立ち歩き、よそ見、携帯電話遊び、乱れた作業服などの有無ですぐに判断できます。
しっかりしつけ管理がされている工場は、統一された作業服を綺麗に着て、客が来てもよそ見をせず、しゃべらずに黙々と作業をこなしています。
このような工場は、5Sが行き届いており、作業環境も綺麗であるため、不良品や異常を見つけやすく、品質管理レベルが高いと考えていいでしょう。
-「工場監査のポイント⑩」につづく-