基板、半製品の保護【工場監査のポイント⑧】
裸の基板や、組立て途中の半製品を無造作に重ねたり、汚れやすい場所に置いたりしている工場は、ムダに不良品を作り出す可能性があるので、避けたほうがいいでしょう。
基板は部品のリード切断面が飛び出しているため、他の製品を傷つけやすい状態になっています。当然、基板を重ねたりすれば、お互いに傷ついて、ショートや部品不良などにつながります。
また、基板のコンデンサなどが帯電状態であれば、その端子から放電されて、他の基板を破壊する可能性もあります。
筐体に組み込まれた半製品を重ねれば傷がつきますし、汚い場所に置けば汚れてしまいます。
やはり、基板はお互いに触れ合わないように一枚ずつ専用台に置く必要がありますし、半製品は傷つかないクッションの上に置く必要があります。
生産工程のあらゆる場所で、基板や半製品の保護対策がされていれば、ムダな不良は発生せず、完成品の外観も非常に綺麗なものになります。
取引をするなら、基板や半製品に対する保護がしっかりできている工場にしたいものです。
-「工場監査のポイント⑨」につづく-