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検品会社の選び方【中国検品のポイント②】

  • 執筆者の写真: JAINAL SERVICE LIMITED
    JAINAL SERVICE LIMITED
  • 2021年6月17日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月2日


第三者検品会社とは検品依頼者でも生産工場でもない第三者の立場で検品サービスを提供する会社のことです。


電子製品の検品の場合は検品員を工場に派遣して抜取り検査を行うのが一般的なサービス内容です。


最大のメリットは「客観的な立場で検品結果の合否判断ができる」こと…なのですが落とし穴があります。


中国の検品会社の検品員はパートタイム雇用が多く、検品先の工場に近い場所に住んでいるパート検品員を日払い契約で派遣することが多いのです。そして、ひとりだけで派遣された日雇い検品員は誰に管理されるわけでもないので仕事の手を抜いてしまう場合があるのです。


検品レポート用の写真撮影だけを行い時間をかけて立派な検品レポートを作成するのですが、実際には必要な抜き取り数量の検品作業は行わないということができてしまうです。


さらに、工場側は「早く出荷したい立場」にありますので、そんな手抜き作業の検品員を見ても何も言いません。むしろ賄賂の現金や製品などを検品員に渡して出来るだけ検品させないで「検査合格」にして帰らせるように仕向けることも少なくありません。


検品員としては、仕事はしなくて良いし、日雇い給与以外にさらに工場からも賄賂がもらえるので最高の立場です。


検品員がこのような環境に置かれてしまえば「真面目に仕事をする方が損だ」と考えても仕方ありません。問題は検品員にあるのではなく、そんな仕事環境を放置している検品会社にあると考えるべきでしょう。


検品会社は当然、上記のような現場の実態を把握しているはずです。しかし、現実としては立派な検品レポートさえ提出すれば、ほとんどの海外顧客は満足して費用を払ってくれますので、改善する必要がないわけです。


万が一、顧客から不良品などのクレームが来た場合は「抜き取り検査なので発見できないこともある」などの言い訳をすることも可能です。


話を戻しますが、このような現実を踏まえたうえで、どのように検品会社を選べばいいのでしょうか?


あなたが検品会社を選ぶときにぜひ確認して欲しいことは


検品作業をしっかり行なっていることをどのように保証するのか(どのように管理しているのか)?


ということです。


個々の検品員の倫理観に頼るのではなく、不正ができない仕組みや、真面目に仕事をすると報われる仕組みがあることをぜひ確認してください。


曖昧な答えをしてくる検品会社は避けた方が無難です。


また、安さばかりをアピールしてくる検品会社も要注意です。

検品費用が安いということは検品員の給料も少ないため賄賂などの誘惑に流れやすく、企業としてもコストをかけてそれらを管理していないということを意味します。


検品作業を第三者機関に依頼するのであれば、しっかりとした検品会社に委託しないと「お金を捨てている」のと同じです。ぜひご注意ください。




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