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検品会社の選び方【中国検品のポイント②】


第三者検品会社とは検品依頼者でも生産工場でもない第三者の立場で検品サービスを提供する会社のことです。


電子製品の検品の場合は検品員を工場に派遣して抜取り検査を行うのが一般的なサービス内容です。


最大のメリットは「客観的な立場で検品結果の合否判断ができる」こと…なのですが落とし穴があります。


中国の検品会社の検品員はパートタイム雇用が多く、検品先の工場に近い場所に住んでいるパート検品員を派遣します。ひとりだけで派遣された日雇い検品員は誰に管理されるわけでもないので仕事がいい加減になる場合が非常に多いのです。


検品レポート用の写真撮影だけを行い時間をかけて立派な検品レポートを作成して、実際には必要数量の検品作業はほとんど行わないということが日常茶飯事です。


工場は「早く出荷したい立場」にありますのでそんな検品員を見ても何も言いません。むしろ賄賂やプレゼントを検品員に渡して出来るだけ検品させないで帰らせるように仕向けます。


検品員としては、仕事はしなくて良いし、日雇い給与以外にさらに工場からも賄賂がもらえるので最高の立場です。


問題はそんな検品員を管理している検品会社です。


検品会社は当然そのような現場の実態を把握していますが、立派な検品レポートさえ提出すれば多くの海外顧客は満足しますので、改善する必要もなく放置状態です。


万が一、顧客から不良品などのクレームが来た場合は「抜き取り検査なので発見できないこともある」などの言い訳をすることも可能なのです。


そんないい加減な検品会社を選ばないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか?


あなたが検品会社を選ぶときにぜひ確認して欲しいことは「実際の検品作業をどう管理しているのか」「工場からの賄賂対策はどうしているのか」などを聞いてみると良いでしょう。


曖昧な答えをしてくる検品会社は避けた方が無難です。


また、安さばかりをアピールしてくる検品会社も要注意です。

検品費用が安いということは検品員の給料も少ないため賄賂などの誘惑に流れやすく、企業としてもコストをかけてそれらを管理していないということを意味します。


検品作業を第三者機関に依頼するのであれば、しっかりとした検品会社に委託しないとお金を捨てているのと同じです。ぜひご注意ください。




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