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中国人のエンジニアと会話をしていても、技術的な質問に対する回答がとてもいい加減です。

回答の8割は根拠がないテキトーなものと考えておいたほうがいいでしょう。

他人の仕事に関しては「知らない」「わからない」と平気で言いますが、自分の責任範囲になると、ウソや思いつきでなんとしてでも答えようとします

なぜ、中国人はこんなにもテキトーな回答をするのでしょうか?

これは中国人特有の「メンツ」に関係があります。

中国人が相手のメンツを立てたり、自分のメンツを守ったりするのは、ほとんど無意識レベルの行動で、あまり自覚していません

日本は「恥」が中心の文化ですが、中国はその代わりに「メンツ」を中心とする文化です。

それは、もはや無意識レベルの行動指針になっており、本人はなかなか自覚できません。

とっさにウソや思いつきのテキトーな返事をする中国人も、無意識にメンツを守ろうとした結果です。そこには、相手を騙そうとか、ウソをつこうとか、日本人が考えるほどの悪意はあまりありません

「テキトーな回答をして間違っていたら、恥ずかしい」という日本の恥文化と、「何もしらないと思われたら、メンツが立たん」という中国のメンツ文化。その違いはとても大きく、中国でのトラブルの原因になるものです。

中国ビジネスは、このような考え方の違いを理解することがとても重要になります。

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​中国のOEM製造では、サンプルと量産品の動作が違う場合がよくあります。とくに多いのがファームウェア(ソフトウェア)の仕様違いで、出荷直前に説明書の修正が必要になることはめずらしくありません。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?

「量産までにファームウェアのアップデートがあった」ということもありますが、多くの原因はもっと残念な理由です。

サンプルは量産品の在庫を使っている、と思っている方は多いかもしれませんが、実際に量産在庫がサンプルに利用されることは少ないです。

量産在庫は組立工場に保管されていますが、サンプルを準備するのは組立工場ではありません。

実は、サンプルを準備するのは、設計請負を行っているソリューション会社なんです。

ソリューション会社は量産用の基板も自社で準備するのですが、量産向けの基板は販売用の貴重な資産なので、基本的にサンプルには使用されません。

彼らは「サンプルにはできるだけ使い道のない不要な基板を使いたい」と考えています。

つまりそれは、ソリューション会社にたくさんあって使い道のない開発段階に使用した古いものか、市場から修理依頼で返ってきた古い基板です。

彼らはこのような使い道のない古い基板を積極的にサンプルに使います

古い基板でも、最新のファームウェアを使っていれば大きな問題はないのですが、サンプル担当者は量産のバージョンなど気にもしないので、古いファームウェアのままサンプルを客に送ってしまうことがとても多いです。

そして、客は間違ったサンプルをもとに説明書を制作し・・・悲劇がうまれるわけです。

このようなトラブルの有効な対策は

1.量産用の基板バージョンとファームウェアのバージョンをそれぞれ事前に確認しておき、サンプルと比較

2.量産の検品で実際のバージョン確認を行なう

です。

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スピード重視の開発で、品質に問題がある製品でもどんどん市場投入する中国メーカー。

当然、不良品の在庫をかかえる場合もあるのですが、不良品には不良品の処理ルートがあります。

格安品として売られるのはもちろん、ひと目につかない裏ルートで販売されたりと、いろいろです。

過去に日本でリコールになり、中国に全品返却した製品が、某設備機器の一部として中国国内で勝手に販売されていたこともありました(日本メーカーのロゴがそのまま)。

また、ワケありのモジュール、ワケありの電池、ワケありのプラスチック筐体をかき集めて、ワケありの完成品を売りさばいている業者もいます。

このような製品は最終的にファーチャンベー(華強北)などの大きな市場に並びますが、ネット販売や海外向けに売っている業者もたくさんいます。

ちなみに、ファーチャンベーとは深センの巨大電子市場で、世界一の電子マーケットと言われています。

電子部品も数多く売られていますが、ここで手に入るのはワケあり品ばかりなので、地元の中国メーカーですら、ここで量産品に使う電子部品を購入することはしません。

ここで買うのは開発系のエンジニアがサンプル用に少量で使う場合がほとんどで、量産のときは別の正規ルートから手配するのが普通です。

このように、ワケあり品でも金儲けができるシステムが中国にあるかぎり、中国メーカーの品質を度外視した製品開発スタイルは変わらないでしょう。

安すぎるものには注意しましょう。

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